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2025.11.13

2025年司法試験合格発表に寄せて

令和7年司法試験において、本法科大学院の在学生7名、修了生2名の計9名の方が合格され、合格率は19.5%となりました。心よりお祝い申し上げるとともに、皆様の積み重ねられたご努力に敬意を表します。

昨年度につきましては、合格者数は12名(修了生5名、在学生7名)、合格率は27.3%であったところ、本年度におきましては、修了生については、残念ながら、結果としては振るわず、最終合格率も昨年度に比べて約8ポイント減少することとなりましたが、他方で、在学生の合格者数は維持することができました。また、本年度の在学中受験者の合格者には標準コース(未修者コース)の学生も2名含まれております。なお、法務省による「法科大学院別合格者数等」において本学の合格者としては計上されていませんが、本学在学中に予備試験に通過した後、本年度試験に合格した学生も2名おられます(本学法学部出身者)。これもひとえに皆様のご努力の賜物だと存じます。

本学では、司法試験合格率の向上に向け、演習を重視したカリキュラム改革を行い、長期休暇中の起案演習を充実化したほか、本番直前期での学内模試の導入などを行ってきました。さらに今後においては、司法試験のCBT化への対応として、学内定期試験のCBT化を進めているところです。修了生に対しても、過去問添削プログラムの実施やTKCサポートシステム利用料全額補助の導入のほか、上記起案演習や学内模試への参加を認めるなどの学習支援を強化してきました。

今後もより多くの優れた法律家を輩出できるよう、更なる教育の充実および学習支援の強化に向けて尽力してまいります。

法科大学院長  永下泰之