OKUDA JUNICHIRO
東京大学法学部(1994年卒業)
東京大学大学院
修士(法学)(東京大学)
日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、上智大学法学部教授(法科大学院兼担)。
法哲学
法の目的としての正義とはいかなるものか、法とは何か、という問題を、それが最も先鋭な形で現れる生命倫理(特に安楽死・尊厳死・脳死臓器移植をめぐる「死の自己決定権」の問題)を題材に研究しています。
法哲学は法の実践からかけ離れた机上の空論とみなされがちですし、また医療問題も司法試験に直接関係はしません。しかし実定法学が、法という道具の使い方を学ぶ場であるとすれば、どのような道具が必要か・どういう目的のために道具を作るのか、という問題は不可避です。医療や先端科学技術といった、現在の法学が限界に立つところで、それでも法学的に思考するにはどうすればいいか、それが問われる局面は必ず来ます。安易に「正解」を求めずに考え抜く気力や、その際の視座を提供できるような授業を行いたいと思います。